欲しいモノを買った後の話(長財布編)
財布を買った。
コインケースではなくメインの長財布をだ。
忙しくて記事にして大騒ぎはしなかったが、なかなか良いお値段の財布を買ってしまった。
小銭入れと同じ店のモノで、コインケースではなく財布にも惚れて2か月弱考えた結果、購入に踏み切った。
コインケースは買うなりすぐ使い始めてしまったが、今回の財布は、「寝かせ」てから使うことにした。そして、12月26日ー27日は新しい財布をおろすのに良い年内最後の日なのだ。
人は、何かを起こすとき、日を選ぶ。
例えば、入籍は大安の日にするだとか、葬式は仏滅だとか。
これを「選日」といい、その一つに「一粒万倍」という日がある。
この日に蒔いたタネは万倍となるといわれており、仕事始めや種蒔きを始めるのに良い日とされている。
そして、1円が万倍…1万円になりますようにと願いを込めて、財布を使い始める日にも良いとされている。(他にも縁起の良い日はたくさんあり、それらが重なった日が最&高にイイとされている)
今日この日に、わたしは財布を寝かせたクローゼットから取り出し、使い始めた。ちょうど、出掛ける予定もあった。
出掛けた先は、穴八幡宮。「一陽来復」御守を受けに行ったのだ。
「一陽来復」とは冬至から徐々に日が長くなり春が近づき、つらい季節から幸せな季節へシフトしていく…長い苦難のあとでようやく良い方向へ向かう…そういった意味だ。穴八幡宮の一陽来復御守は、特に、金柑と銀杏を祈祷して納めてあり、「金銀融通」の御守とされている。
江戸時代中期から続くこの御守りを、我が家は毎年受けに参じているのだ。
26日は先勝ちであったので、午前中が良いと判断し、早起きをして向かった。
するとどうだ。
2時間待ちはカタいとされていた列がほとんどなく、すんなりと受けられた上に参拝も余裕でできてしまったではないか。
後ろを振り返ると、警備の人が無線で「横断歩道が青になるたび50人ずつ人が増える」と連絡し合っており、その言葉通り、わたしの通った道には長蛇の列が出来始めていた。表参道も止められ、御守を受けようとすると大きく回り込まねばならず、さながらテーマパークのアトラクション列のようにロープが張られている。
これを回避することができた。なんと運が良いことだろう。
わたしは幸先のよさを感じながら、福銭と一陽来復御守を受け、おろしたての財布に収めた。
買った時は、当然わくわくする新品の財布。
お金を入れた状態でしばらく寝かせ、それから適した日に使い始める。
その最初の用途で参拝に持ち出したというのは、なかなか良い使い出だしではないだろうか。
愛着があるものは大事に使おうと思うものだが、そこにさらに縁起物を収めることで、ますます大切な物となった。わたしの生活の、習慣の一部になるよう
可愛がって行きたいと思う。