テルノグ

文章もお絵描きも、かきたいときだけかく。

節約を理由に何もしなかったら逆に動けなくなった話。

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貯金を増やしたい、収入を増やしたいといった願望をもって何かをwebで調べると、消費と浪費を押さえて投資をするべき、というお話を目にする。

時間の使い方に代えて検索してもほぼ同じだ。

 

そうはいっても、英会話にお金遣っても続かなかったら意味がないし…などと考えてしまう人間はいる。わたしだ。

 

英会話でなくてもいい、セミナーでなくてもいい。

でも投資にお金は使うべきなのだ。

それを痛感した。

 

今回はその話を記事にしたいと思う。 

 

 

ちょうど、お金がなかった月だった。

万単位の…たとえば家電を買うとか、先月カード引き落とし額が思ったより大きいとか、そういう出費があるのはわかってるが、貯金が心もとない。そんな状況だ。

 

わたしはインドア派なので、出掛けなくとも苦ではない。PCに一日中向かっていられるし、スマホがあれば退屈しない。SNSに貼り付いて時間を消費していくのも得意だ。

だから出掛けずにそうして過ごせば、出費を最低限に抑えられる。

そう思っている。

 

 ここのところ出費が続いていたから節約しようと思ったわたしは、上記のとおり、なるべく交通費も惜しんで引きこもっていた。1月と2月の休みの過ごし方はまさに上のとおりだ。家にいるのだから、片づけもできるし、ブログも書けるし、夏までに描き上げる予定のマンガだって描ける。

 

 描けるはずなのだが、どうしたことか、何もかもまるで手が付けられず、本当にだらだらと、上記のとおり過ごしてしまっていた。

お金は減らないけれど、気力が湧かない。そんな休日ばかりだった。

 

時間はあるのに、動き出さない。動き出す気力がない。何がいけないのだろうか?

突然そうなったわけではない。そうなるべくしてこうなったのだ。わたしはこうなる前に何をしていたか振り返って原因を探すことにした。

 

ダラけるまでの自分

【1】

2017年 マンガの〆切に追われる前は、手帳術や片付け、習慣化などについて考えて計画して試して、それをこのブログの記事にしていた。

 

【2】

〆切が近づいたらマンガ執筆のために文章を考えるのをやめ、マンガ原稿を描いていた。マンガを描くのに集中していたかというと実はそうではなかった。少し描いては気が散ってTwitterを見た。動画も見た。ふとタスクシュートと時計を見て過ぎ去りし時におののいた。〆切前は夜更かしをし、好きなだけ菓子を食べ、デスクにかじりついていた。2本の短いマンガを描いて入稿したときには、年が明けて1月が経っていた。

 

【3】

〆切から解放されたら、寝不足の解消に寝まくった…と思いきや、逆に夜更かしを続け、休みには寝たいだけ寝ていた。

その辺りから、Twitterを頻繁に見るようになり、色んな習慣や改善に使える時間がSNSに消費されていった。

 

生活の乱れと呼べる変化はこんな具合で進行していった。

当然ながら、Twitterを見ていると他のことができない。改善しかかっていた生活や、続いていた習慣のための時間がTwitterに使われていくのだ。

Twitterは悪いものでは決してない。得られたものも多い。が、続いていた習慣が途絶えてしまうのはまずい。

 

こうなった原因は、「締切に追われる状況」と「その反動のダラけた生活」からの「SNS漬け」に思えた。

 

原因をさらに掘り下げる

【1】

なぜ上の状況になるとSNS漬けになって時間が消費されていくのか?

【2】

そもそもなぜ上の状況が起こったか?

 

  

原稿は、大きなアウトプットだ。

終わった後は「燃え尽き症候群」になるのか、新しいことにとりかかろうというチカラが出ない。

原稿で消費したパワーは、インプットで補わなくては次のなにかに取りかかるチカラが出ないのだ。なぜそう言えるかというと、ここ5年ほど、原稿を仕上げるたびに同じ状況に陥っているからだ。実体験だ。

インプットは、SNSで得られるものでは足りない。足を運び、目で見て、触れて、体験できるようなインプットでなければ足りないようなのだ。

そこで、大きなインプットをせず、何もしないことで疲労は回復するかもしれないが、描き上げたときに使ったパワーは、戻ってこない。

 

そこで、

ようやく投資という考えが出てくる。

投資は、インプットなのではないか。

 株などではない、自分への投資だ。

行ったことのない町へ行く。

見たことのない映画を見る。

人と情報交換をする機会を設ける。

こういった、自分が体験することへの投資で、パワーが回復する気がする。

今回は、燃え尽きているところに、節約しないといけない状況が重なってしまった。他を節約して、こちらにお金をつかう、などと考えず、ただ引きこもっていればいいやと考えてしまった。それが不幸だった。

 

「体験」に、お金を遣おう。

そう言う考えに至ったわたしは、

誘われた飲み会に行くと答え、

兼ねてから見たいと思っていた舞台のチケットを予約した。

 久しく顔を見ていない友人もそれに誘った。

 

不思議なもので、まだ舞台を見ていないのに、少し元気になったのか、振り返ってこうして記事に書いている。

 

投資とは

投資は、動けなくなった自分を動かすための回復手段なのかもしれない。

 

 

もう1つの、「そもそもなぜ上の状況が起こったか?」に関しては、締め切りに追われる前にコツコツと作業を進めなかったからだ。

これに関しては習慣化やタスク管理が大事になってくる。

こちらを何とか改善するために、また動き出そう。

動けなくなったら、インプットにお金を遣おう。

少しでもいい、音楽を1曲買うだけでも、いつもと違うものを取り入れよう。

少し、お金の遣い方が分かった気がした。

 

 

 

ここだよ!ここ!